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|[[Home]] | [[Prev>webserver-3]] | [[Next>mailsystem-2]] | &size(24){2016/12/16(Fri) 第10回 メールサーバー(1)}; #contents ----- *電子メールの配送の概略 電子メールを相手に送って読まれるまでには、いくつかのサーバー上の幾つか のプログラムが関与することになる。典型的な場合、以下のような各段階の処 理をそれぞれ担当するプログラムがある。 1) メールの作成(及び送信側メールサーバーへの転送) 2) 送信側メールサーバー(送信の受付と受信側メールサーバーへの転送) 3) 受信側メールサーバー(受け取りとユーザーのメールボックスへの配送) 4) メールボックスから受信者の端末への転送(読み出し) 5) 受信者の端末での表示など ユーザーと直接やりとりしながら(1)と(5)の部分を担当するプログラム は MUA (Mail User Agent) と呼ばれている。端末上のプログラム (thunderbird など)が担当することが多いが、ウェブメールの場合には端末 上のブラウザーとウェブサーバー上のプログラムが協力してこの作業を担当す ることになる。 いわゆるメールサーバー上のプログラムは(2)から(4)の部分を担当する ことになるが、(2)と(3)を担当する「転送サーバー」(MTA Message Transfer Agent)と、(4)の受信者の端末からの読み出しを扱う「配送担当の サーバー」(Message Derivery Agent) にわかれている。 それぞれの段階を担当するプログラムにはいろいろな種類があるが、標準化さ れたプロトコルに従って通信することで、お互いに送受信できる仕組みになっ ている。 標準的に用いられている通信方法は (1)と(2)、(2)と(3)の間の通信: > 端末と送信側サーバー間、送信側と受信側のサーバー間は、どちらも一般的に はネットワークを経由した通信が必要になる。この通信には SMTP というプロ トコルを使うことが多い。基本的に受信側のサーバープログラムが決まったポー ト(通常は 25 番ポート)で待ち受けていて、送信側からこのポート宛に接続 することで通信を行う。 < (3)と(4)の間: > どちらも同じ計算機(受信側のメールサーバー)の上で動いている場合が多い。 その場合(3)のサーバーはメールをファイルシステム(ハードディスクな ど)に書き込み、(4)のサーバーはそれを読み出す、という形で情報を伝え ることができる。ファイルの形式としては、ファイルを一つの受信箱とみなし て複数のメールを保存する方法と、ディレクトリを受信箱をみなして一つのメー ルを一つのファイルの形で保存する方法とがあり、サーバーの運用方法に合わ せてどちらもよく使われている。 < (4)と(5)の間: > 受信者の端末とメールサーバー間の通信は、受信者の端末側からメールサーバー 上の配送サーバープログラムに接続してメールを読み出すという形になる。 IMAP4 あるいは POP3 というプロトコルがおもに使われており、それぞれの処 理を担当する配送サーバープログラムがある。POP3 用のサーバーは 110 番、 IMAP4 用のサーバーは 143 番のポートを使う。 < > 基本的に POP は受信したメールは端末側に転送して、端末上で管理することを 前提としているが、IMAP はサーバー上にメールを残しておき既読情報等を管理 するための機能も持っている。 < >> pop や imap でメールボックスの内容を読み出す際には、各ユーザーの認証の ためにパスワードの情報が送信される。また送信サーバへの接続をローカルに 限定せずに認証を行う形で運用する場合には、ここでもパスワードなどが通信 されることになる。こういったパスワード等を含む情報が暗号化されない状態 で外部のネットワークを流れるのは望ましくないので、外部のネットワーク経 由でこれらの認証を行う場合には SSL による暗号化がよく使われる。 << >> ただしサーバー間の転送については暗号化されていない通信が使われている場 合が多いので、pop/imap の暗号化を使っていても暗号化されないまま本文がネッ トワーク上を流れてしまう可能性は結構高い。 << **送受信の制限 電子メールの利用が一般化するとともに、電子メールのシステムを使ってウィ ルス入りのメールや不必要な広告メールを配送しようとするものが現れてきた。 元々悪意のあるメール送信者の存在はあまり想定せずに作られた仕組みであり 迷惑メールを完全にシャットアウトするのは原理的にも難しいが、 > 主にメールサーバーがメールを受け付ける際に、 必要条件を満たさないメールの受付を拒否することで迷惑メールの氾濫をできるだけ食い止める < という形の対策が一般的にとられている。 (1)から(2)への転送と、(2)から(3)への転送で、それぞれメール サーバーがメールを受け付けることになるが、その際にどのようなメールを受 け付けるべきか、という基準はそれぞれ異なっている。 電子メールの仕組み上(3)の受信側のサーバーとして働くプログラムの段階 では迷惑メールを排除するのはなかなか難しい。通常の運用では特定の送信者 からしか受け取らないという設定にするわけにはいかないことが多いので、ブ ラックリストを作成するなどして迷惑メールをはじく努力は行われているもの の、正しいアドレスに送られてきたメールは基本的には受け取ることになって しまう。プロバイダ等のメールサービスでは受け取ったメールの特徴を元に迷 惑メールと思われるものを自動で判定して迷惑メールフォルダーに隔離したり しているが、必要なメールを迷惑メールと判定してしまう例が発生するのを完 全に避けるのは難しい。 一方(2)の送信側のサーバーとして働くプログラムでは、迷惑メールを受け 付けて他のサーバーに転送してしまうことはある程度さけることができる。そ こで、現在の電子メールのシステムでは、身元不明のメールを送り出してしま わないように送信者を何らかの形で限定するような設定が要求されている。適 切な制限をかけていないサーバーを経由したメールは受け取りを拒否されるこ とが多い。 ややこしいことに、(2)と(3)はどちらも 25 番ポートの smtp プロトコ ルを使って行われてきた。そのため -送られてきたメールの宛先が、自分が担当するドメインのメールアドレスの場 合は(3)のサーバーとして振る舞い、アドレスが有効であれば基本的にはそ のメールを受け付ける -それ以外の場合には(2)のサーバーとして振る舞い、送信してきた相手の IPアドレスが自分の組織内などでない限り受け取りを拒否する という設定が一般的になっている。 実際には(2)のサーバーとしてメールを受け付ける基準をIPアドレスだけ で判定すると不便なことも多い。そこで、「送信受付」を別のポートで行い、 送信者のIPアドレスを特に制限しない代わりにパスワード等で送信者の特定 (認証)を行い、アカウントを持っている送信者からのメールのみを受け付け るという方法がよく使われるようになってきている。 > 「メールの送信の前に POP で接続してそのサーバーにアカウントを持ってい るユーザーであることを確認した場合のみ、よそへの送信(転送)を受け付け る」という POP before SMTP という方法もあり、以前よく用いられていた。。 < >> ネットワークが未発達だった時代には電子メールのシステムは、バケツリレー 式によそからよそへのメールも転送することでメールを届けていた。これによ り、常時接続しているとは限らない相手や、直接の通信ができない相手に対し てもメールを届けることができるというメリットがあった。しかし現在では自 分に無関係のメールの転送を受け付ける状態でメールサーバーをインターネッ トに接続するのは、迷惑メールの配布を手助けすることになってしまうため避 けなければならない。 << >> 無制限に転送を受け付ける状態のサーバーをネットワークに接続すると、他人 に迷惑をかけると同時に open relay server としてブラックリストに登録され て受信拒否の対象となることも多い。登録されると自分のところからのメール を他所に送ることができなくなってしまうのでメールサーバーとしての機能を 果たせなくなってしまう。 << *postfix の動作確認 まずはサーバープログラムはデフォルトで一応動作してはすなので、その確認 をしてみる。 telnet コマンドを使って、直接 postfix と対話して、テストメールを送って みよう。 $ telnet localhost 25 Trying ::1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. 220 linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp ESMTP Postfix HELO test 250 linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp MAIL from: chawanya@math.sci.osaka-u.ac.jp 250 2.1.0 Ok RCPT To: chawanya 250 2.1.5 Ok DATA 354 End data with <CR><LF>.<CR><LF> Subject: TESTMAIL To: dummy Testmail. . 250 2.0.0 Ok: queued as 1E8D4C004F quit 221 2.0.0 Bye Connection closed by foreign host. 新しいメールが /var/spool/mail/chawanya にあります $ **メールの配達の確認 メールサーバーが受け取ったメールは、宛先のアカウントの「メールボックス」 に記録される。デフォルトの設定では、これは /var/spool/mail/XXX (XXX はアカウ ント名)というファイルになっている。 そこで、 ls /var/mail として、/var/spool/mail/ ディレクトリにあるファイル一覧を確認してみて、先ほど 送信した宛先のアカウント名のファイルができていたら(例えば、 "cat /var/spool/mail/chawanya" などとして)そのファイルの中身をチェックしてみるこ と。 また、メールサーバーはメールを処理した記録を /var/log/maillog というファ イルに残すようになっている。これも確認しておくこと。 $ sudo tail -20 /var/log/maillog ...(中略)... Dec 5 12:06:27 linux00 postfix/smtpd[12478]: 1E8D4C004F: client=localhost[::1] Dec 5 12:06:47 linux00 postfix/cleanup[12491]: 1E8D4C004F: message-id=<2014120 5030627.1E8D4C004F@linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp> Dec 5 12:06:47 linux00 postfix/qmgr[2080]: 1E8D4C004F: from=<chawanya@math.sci .osaka-u.ac.jp>, size=404, nrcpt=1 (queue active) Dec 5 12:06:47 linux00 postfix/local[12492]: 1E8D4C004F: to=<chawanya@linux00.cl.ma th.sci.osaka-u.ac.jp>, orig_to=<cha>, relay=local, delay=26, delays=26/0.01/0/0 .03, dsn=2.0.0, status=sent (delivered to mailbox) Dec 5 12:06:47 linux00 postfix/qmgr[2080]: 1E8D4C004F: removed Dec 5 12:06:52 linux00 postfix/smtpd[12478]: disconnect from localhost[::1] $ **端末からのメールの読み書き 端末から直接メールの送受信をするためのコマンドも一応使えるようになっていて、 $ mail Heirloom Mail version 12.4 7/29/08. Type ? for help. "/var/spool/mail/cha": 1 message > 1 T. Chawanya Fri Dec 5 12:20 20/701 "test3" & mail To: chawanya Subject: test from mail command test . EOT & exit のようにメールを送信したりできる。テスト用には知っていると便利だがテス ト用途以外で使うことはなさそうなので、ここでは紹介するだけにしておく。 *postfix の基本的な設定 デフォルトの状態では、このメールサーバーはネットワークからのメールは受 け取らない設定になっている。というわけで、基本的にデーモンから管理者ア カウント (root) 宛の動作報告のために動いているような状態になっている。 送信に関しては mail コマンドなどで作成したメールをネットワーク上に送信 する仕事はしてくれる。ただし設定をちゃんとしておかないと受信側のサーバー の設定によっては受け取りを拒否される場合もある。 というわけで、一応ここではあるドメイン(メールアドレスの @ 以降の部分) を担当するメールサーバーという形で postfixの設定 をやってみることにする。 **メールのドメインとホスト名の関係 メールアドレスの @ の右側の部分がメールのドメイン名になる。これはホスト 名とよく似た形をしている。実際どちらも DNS の検索システムで扱われていて、 メールのドメイン名を検索するとそのメールを送るべきホストの名前(そして そのIPアドレス)が分かるようになっている。 メールのドメイン名とホスト名は別ものとして区別されている。極端な話、 kitsune-udon.net と tanuki-soba.net というホスト名のマシンがあったとし て、 aburage@kitsune-udon.net 宛のメールは tanuki-soba.net、 tenkasu@tanuki-soba.net 宛のメールは kitsune-udon.net が処理するように 設定することもできる。 実際、大学で学生や職員用のメールサーバーの運用を外部に委託しているよう な場合、例えばXXX@ecs.osaka-u.ac.jp のアドレスのメールは、アドレスとし ては阪大なのだが実際の処理は阪大内のサーバーではなくて委託先の企業が管 理しているサーバーに送られるようになっている。 > ただし、メールのドメイン名としての登録が特にされていない場合には、同じ ホスト名をもつマシンがあればそちらにメールを送るということになっている ので、メールのドメイン名とホスト名が完全に無関係というわけではない。 < 実習では、それぞれが使っているコンピューターのホスト名として linux** で はじまる名前を使っているが、ここではホスト名とメールドメイン名を一応区 別して扱うため、メールのドメイン名としては mail** で始まるドメイン名を 担当するという形で設定をしていくことにする。(** のところにはホスト名と 同じ2桁の数字を入れる。) 実習室内のネームサーバーは dareka@mail**.cl... 宛のメールを送りつけるべき 宛先のホスト名として linux**.cl... を答えるように設定してあるので、各ホ スト上のメールサーバーの設定をすれば(部屋の中限定だ が)****@mail**.cl... のメールアドレスを使ってメールのやりとりができる ようになるはずだ。 user@linuxXX $ dig mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp MX ; <<>> DiG 9.9.4-RedHat-9.9.4-29.el7_2.4 <<>> mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp MX ;; global options: +cmd ;; Got answer: ;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 35568 ;; flags: qr aa rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 1, ADDITIONAL: 3 ;; OPT PSEUDOSECTION: ; EDNS: version: 0, flags:; udp: 4096 ;; QUESTION SECTION: ;mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. IN MX ;; ANSWER SECTION: mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. 3600 IN MX 10 linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. ;; AUTHORITY SECTION: cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. 3600 IN NS cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. ;; ADDITIONAL SECTION: linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. 3600 IN A 192.168.125.100 cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. 3600 IN A 192.168.125.14 ;; Query time: 1 msec ;; SERVER: 192.168.125.14#53(192.168.125.14) ;; WHEN: 金 12月 09 12:18:47 JST 2016 ;; MSG SIZE rcvd: 131 この様に設定する場合、各マシンの側でも mail** 及び linux** のどちらのド メイン名のメールも受け取る用に設定しておく必要がある。 **メールボックスの変更 最初の状態ではメールサーバーは XXX のメールを /var/spool/mail/XXX とい うファイルに書き込むように設定されている。これは複数のメールが一つのファ イルに記録される形式となっていて、新しく到着したメールの内容はファイル の末尾に追加されていく。そのため、たくさんのメールのうち一部のメールを 選んで消去するといった操作にはあまり向いていない。 受け取ったメールを端末にダウンロードして、サーバー上のメールはその都度 消してしまうような使い方をする場合にはそれほど問題ないが、特にウェブメー ルを使う場合などは、サーバー上にメールをおいたままで管理することになる。 こういった使い方をする場合には、それぞれのメールを別々のファイルとして 記録する方式の方が向いている。 ここでは各ユーザーのホームディレクトリに Maildir という名前のディレクト リを作り、その中にメール1通ごとに別ファイルとして保存する方式でメールを 配達するような設定もしておくことにする。 **設定ファイルの編集 このシステムのメールサーバーは postfix というものを使っている。このサー バーの設定ファイルは /etc/postfix というディレクトリに置かれている。 このディレクトリ内の main.cf というファイルが文字通り主な設定ファイルと いうことになっている。ホスト名やドメイン名、及びメールボックスに関係す る設定変更は以下のようになる。 $ cd /etc/postfix $ sudo cp main.cf main.cf.distrib $ sudo nano main.cf などとして編集してみること。linux00, mail00 などは適宜自分の使っている マシンに合わせて変更すること。 以下は linux00 上で設定ファイルを書き換えた後で、 $ diff main.cf.distrib main.cf というコマンドで変更部分を表示した結果を示してある。 > diff コマンドは2つのファイルを比較して違う部分を表示するコマンドで、 "<"の行が書き換え前、">"の行が書き換え後のファイルの内容となっている。 < 76a77 > myhostname = linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp 83a85 > mydomain = mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp 99c101 < #myorigin = $mydomain --- > myorigin = $mydomain 113c115 < #inet_interfaces = all --- > inet_interfaces = all 116c118 < inet_interfaces = localhost --- > #inet_interfaces = localhost 119c121 < inet_protocols = all --- > inet_protocols = ipv4 164c166 < mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost --- > #mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost 167a170 > mydestination = $myhostname, $mydomain, localhost, localhost.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp 419c422 < #home_mailbox = Maildir/ --- > home_mailbox = Maildir/ 自分のホスト名等に合わせてファイルを編集したら $ sudo systemctl restart postfix あるいは $ sudo service postfix restart として postfix を再起動して新しい設定が有効になるようにする。 > $ sudo tail -20 /var/log/maillog とするとメール関係のログを見ることができる。postfix が無事に再起動して いるかどうか、一応確認しておくこと。 < **変更した設定の確認 postfix を再起動したら、その状態で自分にメールを送ってみる。(ここでは 自分のアカウントを chawanya としているが、それぞれ自分の使っているものに読み 替えること!!) $ mail chawanya Subject: TEST for new configuration TEST . EOT $ 新しい設定が有効になっていれば、このメールは /var/spool/mail/ にあるファ イルに書き込まれるのではなく、ホームディレクトリの下にある Maildir/new/ というディレクトリに結構長い名前のファイルとして書き込まれ るはずだ。 $ ls -l ~/Maildir/new 合計 8 -rw------- 1 chawanya chawanya 616 12月 5 18:06 2014 1386234363.Vfd02I12e00ebM817827.linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp -rw------- 1 chawanya chawanya 636 12月 5 18:14 2014 1386234882.Vfd02I12e00efM197000.linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp $ このファイルの中身を見てみると $ cat 1386234882.Vfd02I12e00efM197000.linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp Return-Path: <chawanya@mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp> X-Original-To: chawanya Delivered-To: chawanya@mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp Received: by linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp (Postfix, from userid 500) id 22B8DC09CA; Fri, 5 Dec 2014 18:14:42 +0900 (JST) Date: Fri, 05 Dec 2014 18:14:42 +0900 To: chawanya@mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp Subject: TEST for new configuration User-Agent: Heirloom mailx 12.4 7/29/08 MIME-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=us-ascii Content-Transfer-Encoding: 7bit Message-Id: <20141205091442.22B8DC09CA@linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp> From: chawanya@mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp (T. Chawanya) TEST のように差出人と宛先のドメインが新しく設定されたドメイン名を使って補完 されているはずなので、その点も確認しておくこと。 > Maildir ディレクトリ内にはさらに new, tmp, cur というサブディレクトリがある。新着メールは new というディレクトリに書き込まれる。後でインストールする imap サーバーを使ってメールを読むと、既読のメールは cur の方に移される。tmp はメールの保存と読み出しを確実に行うための作業用ディレクトリとなっている。 < **ログファイルの確認 上記の送信テストがうまくいかなかった場合はもちろん、うまく行った場合も /var/log/maillog の内容は一度のぞいてみて確認しておくこと。 (ちなみにこのログファイルのファイル名は、 /etc/rsyslog.conf というファイルの中で mail 関係のログの保存先として指定されている。) *imap サーバーのインストール 一応メールは配送されるようになったものの、今のところメールを読むために は cat コマンド等で直接ファイルを読む必要がある。これでは扱いにくいので、 メーラーソフトウェアから(必要であれば)ネットワーク越しに通信してメー ルが読めるよう、配信用のサーバープログラム(IMAP と POP の通信を処理す るサーバープログラム)も動かすように設定してみる。 インストールは $ sudo yum install dovecot のように入力する 設定ファイルは特に何も変更しない状態でも一応動作するが、今回使わない ipv6 及び pop の機能については外しておくことにする。 /etc/dovecot/dovecot.conf の20行め付近の部分に、下の protocols で始まる行と listen で始まる行を書き加えておく。 # Protocols we want to be serving. #protocols = imap pop3 lmtp protocols = imap # A comma separated list of IPs or hosts where to listen in for connections. # "*" listens in all IPv4 interfaces, "::" listens in all IPv6 interfaces. # If you want to specify non-default ports or anything more complex, # edit conf.d/master.conf. #listen = *, :: listen = * その後 $ sudo systemctl restart dovecot として imap サーバーを再起動しておく IMAP で接続(ログイン)するためには、ログインしようとしているアカウント の受信箱(ディレクトリ)が既に存在している必要がある。 メールをディレクトリに配送するよう に設定したあとでメールを受信すると自動的に作成されるので、テストメール を自分に送るのが楽だろう。 一応このディレクトリは自分で作成することもできる。その場合 $ mkdir -p ~/Maildir/{cur,tmp,new} $ chmod -R og-wrx ~/Maildir のように、自分以外のアカウントではメールを読めないように許可情報を設定しておくこと。 > Maildir ディレクトリは所有者が受取人(じぶんのホームディレクトリの場合 には自分のアカウント)になっていないとメールの読み書きでエラーが発生して しまう。 $ ls -l ~uketorinin/Maildir でディレクトリの所有者を確認してみること。うっかり sudo -s などで管理者 権限を持った状態で作業していると所有者が root の状態で作成してしまうことがあるが、その場合は $ sudo chown -R uketorinin:uketorinin ~uketorinin/Maildir のようにして、サブディレクトリも含めディレクトリ全体の所有者が受取人に なるように設定しなおしておくこと < *evolution を使った送受信のテスト 一応ここまでで、メールサーバーとして一応の動作はするようになっているは ずだ。ということで、メーラーソフトウェア(evolution) を使ってメールの送 受信ができるかどうかを試してみることにする。(とりあえずは自分宛のテス トメールで試してみる) $ sudo yum install evolution として evolution をインストールする。その後 $ evolution & (あるいは左上メニューの、アプリケーション→オフィス からも呼び出せる) として起動すると、最初にアカウントの設定画面が出てくるはずだ。 #ref(evolution-setup00a.png); とりあえずアカウントの設定が出てくるまでは特に入力することはないはずだ。 アカウントアシスタントのところでは、メールアドレスを入力しておく。 #ref(evolution-setup02a.png); 次に(受信用の)サーバーの設定をする。 -サーバー種別は IMAP+ -サーバーは localhost -ポート番号は 143 -ユーザー名は自分のアカウント名 -暗号化はしない -認証方法はパスワード としておく #ref(evolution-setup03a.png); #ref(evolution-setup04a.png); 次に新着メールのチェックや購読フォルダーなどの設定が出てくるが差し当た り特に変更なしでよいだろう。 その次に送信メールサーバーの設定がでてくる。 -サーバー種別は SMTP -サーバーは localhost -ポート番号は 25 -暗号化はしない という設定で次に進む。 #ref(evolution-setup05a.png); 最後にアカウントを識別するための名前を適当に設定する。 #ref(evolution-setup06a.png); 設定が無事に終わったら、メインの画面が出てくる。 上で端末から自分宛に送ったテストメールが受信箱の中にあるはずだ。 さらに新しくメールを作成してみて、自分のアカウント宛にメールを送信して みよう。上手くいっていれば受信ボタンをおすと、送信したメールが一覧に現 れるはずだ。 *(余裕があれば)EPEL レポジトリの登録 centOS (を含めた redhat のディストリビューションと互換性の高いいくつか のディストリビューション)を対象として、いろいろなソフトウェアを yum コマンドを使って簡単にインストールできるように準備された「リポジトリ」 がいくつかある。 OS をインストールしたデフォルトの状態で利用できるパッケージには含まれ ていないソフトウェアでも、よく使われているものについては多くの場合追加 のレポジトリを登録することで yum コマンドでのインストールが可能になる。 レポジトリを追加すると利用できるパッケージが多くなり便利な半面、場合に よってはパッケージ同士のバージョンの不整合などでトラブルが起こる可能性 もある。 追加のレポジトリにはいろいろなものがあるが、redhat (centOS) の元々のレ ポジトリとの整合性を考慮して作成されている EPEL というレポジトリにつ いては利用しても問題が起こる可能性もあまり高くないので、とりあえず登録 しておくと便利だろう。 *(余裕があれば) Thunderbird のインストール windows など他の OS 上でも利用されている thunderbird も yum コマン ドでインストールできる。 $ yum search thunderbird ... $ sudo yum install thunderbird thunderbird での送受信の設定については、[[2013年度版>http://chamonix.math.sci.osaka-u.ac.jp/~cha/LEC2013-2/Fri-4/index.php?lecmemo-09]]などを参照 ----- *課題: メールサーバーとしての動作の確認をかねて、テキストに沿って設定した evolution からレポート用のアドレス(ホワイトボードで知らせます)に報告 を送ってみること。 thunderbird をいれてみた場合はそちらを使って送信してもよい。
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|[[Home]] | [[Prev>webserver-3]] | [[Next>mailsystem-2]] | &size(24){2016/12/16(Fri) 第10回 メールサーバー(1)}; #contents ----- *電子メールの配送の概略 電子メールを相手に送って読まれるまでには、いくつかのサーバー上の幾つか のプログラムが関与することになる。典型的な場合、以下のような各段階の処 理をそれぞれ担当するプログラムがある。 1) メールの作成(及び送信側メールサーバーへの転送) 2) 送信側メールサーバー(送信の受付と受信側メールサーバーへの転送) 3) 受信側メールサーバー(受け取りとユーザーのメールボックスへの配送) 4) メールボックスから受信者の端末への転送(読み出し) 5) 受信者の端末での表示など ユーザーと直接やりとりしながら(1)と(5)の部分を担当するプログラム は MUA (Mail User Agent) と呼ばれている。端末上のプログラム (thunderbird など)が担当することが多いが、ウェブメールの場合には端末 上のブラウザーとウェブサーバー上のプログラムが協力してこの作業を担当す ることになる。 いわゆるメールサーバー上のプログラムは(2)から(4)の部分を担当する ことになるが、(2)と(3)を担当する「転送サーバー」(MTA Message Transfer Agent)と、(4)の受信者の端末からの読み出しを扱う「配送担当の サーバー」(Message Derivery Agent) にわかれている。 それぞれの段階を担当するプログラムにはいろいろな種類があるが、標準化さ れたプロトコルに従って通信することで、お互いに送受信できる仕組みになっ ている。 標準的に用いられている通信方法は (1)と(2)、(2)と(3)の間の通信: > 端末と送信側サーバー間、送信側と受信側のサーバー間は、どちらも一般的に はネットワークを経由した通信が必要になる。この通信には SMTP というプロ トコルを使うことが多い。基本的に受信側のサーバープログラムが決まったポー ト(通常は 25 番ポート)で待ち受けていて、送信側からこのポート宛に接続 することで通信を行う。 < (3)と(4)の間: > どちらも同じ計算機(受信側のメールサーバー)の上で動いている場合が多い。 その場合(3)のサーバーはメールをファイルシステム(ハードディスクな ど)に書き込み、(4)のサーバーはそれを読み出す、という形で情報を伝え ることができる。ファイルの形式としては、ファイルを一つの受信箱とみなし て複数のメールを保存する方法と、ディレクトリを受信箱をみなして一つのメー ルを一つのファイルの形で保存する方法とがあり、サーバーの運用方法に合わ せてどちらもよく使われている。 < (4)と(5)の間: > 受信者の端末とメールサーバー間の通信は、受信者の端末側からメールサーバー 上の配送サーバープログラムに接続してメールを読み出すという形になる。 IMAP4 あるいは POP3 というプロトコルがおもに使われており、それぞれの処 理を担当する配送サーバープログラムがある。POP3 用のサーバーは 110 番、 IMAP4 用のサーバーは 143 番のポートを使う。 < > 基本的に POP は受信したメールは端末側に転送して、端末上で管理することを 前提としているが、IMAP はサーバー上にメールを残しておき既読情報等を管理 するための機能も持っている。 < >> pop や imap でメールボックスの内容を読み出す際には、各ユーザーの認証の ためにパスワードの情報が送信される。また送信サーバへの接続をローカルに 限定せずに認証を行う形で運用する場合には、ここでもパスワードなどが通信 されることになる。こういったパスワード等を含む情報が暗号化されない状態 で外部のネットワークを流れるのは望ましくないので、外部のネットワーク経 由でこれらの認証を行う場合には SSL による暗号化がよく使われる。 << >> ただしサーバー間の転送については暗号化されていない通信が使われている場 合が多いので、pop/imap の暗号化を使っていても暗号化されないまま本文がネッ トワーク上を流れてしまう可能性は結構高い。 << **送受信の制限 電子メールの利用が一般化するとともに、電子メールのシステムを使ってウィ ルス入りのメールや不必要な広告メールを配送しようとするものが現れてきた。 元々悪意のあるメール送信者の存在はあまり想定せずに作られた仕組みであり 迷惑メールを完全にシャットアウトするのは原理的にも難しいが、 > 主にメールサーバーがメールを受け付ける際に、 必要条件を満たさないメールの受付を拒否することで迷惑メールの氾濫をできるだけ食い止める < という形の対策が一般的にとられている。 (1)から(2)への転送と、(2)から(3)への転送で、それぞれメール サーバーがメールを受け付けることになるが、その際にどのようなメールを受 け付けるべきか、という基準はそれぞれ異なっている。 電子メールの仕組み上(3)の受信側のサーバーとして働くプログラムの段階 では迷惑メールを排除するのはなかなか難しい。通常の運用では特定の送信者 からしか受け取らないという設定にするわけにはいかないことが多いので、ブ ラックリストを作成するなどして迷惑メールをはじく努力は行われているもの の、正しいアドレスに送られてきたメールは基本的には受け取ることになって しまう。プロバイダ等のメールサービスでは受け取ったメールの特徴を元に迷 惑メールと思われるものを自動で判定して迷惑メールフォルダーに隔離したり しているが、必要なメールを迷惑メールと判定してしまう例が発生するのを完 全に避けるのは難しい。 一方(2)の送信側のサーバーとして働くプログラムでは、迷惑メールを受け 付けて他のサーバーに転送してしまうことはある程度さけることができる。そ こで、現在の電子メールのシステムでは、身元不明のメールを送り出してしま わないように送信者を何らかの形で限定するような設定が要求されている。適 切な制限をかけていないサーバーを経由したメールは受け取りを拒否されるこ とが多い。 ややこしいことに、(2)と(3)はどちらも 25 番ポートの smtp プロトコ ルを使って行われてきた。そのため -送られてきたメールの宛先が、自分が担当するドメインのメールアドレスの場 合は(3)のサーバーとして振る舞い、アドレスが有効であれば基本的にはそ のメールを受け付ける -それ以外の場合には(2)のサーバーとして振る舞い、送信してきた相手の IPアドレスが自分の組織内などでない限り受け取りを拒否する という設定が一般的になっている。 実際には(2)のサーバーとしてメールを受け付ける基準をIPアドレスだけ で判定すると不便なことも多い。そこで、「送信受付」を別のポートで行い、 送信者のIPアドレスを特に制限しない代わりにパスワード等で送信者の特定 (認証)を行い、アカウントを持っている送信者からのメールのみを受け付け るという方法がよく使われるようになってきている。 > 「メールの送信の前に POP で接続してそのサーバーにアカウントを持ってい るユーザーであることを確認した場合のみ、よそへの送信(転送)を受け付け る」という POP before SMTP という方法もあり、以前よく用いられていた。。 < >> ネットワークが未発達だった時代には電子メールのシステムは、バケツリレー 式によそからよそへのメールも転送することでメールを届けていた。これによ り、常時接続しているとは限らない相手や、直接の通信ができない相手に対し てもメールを届けることができるというメリットがあった。しかし現在では自 分に無関係のメールの転送を受け付ける状態でメールサーバーをインターネッ トに接続するのは、迷惑メールの配布を手助けすることになってしまうため避 けなければならない。 << >> 無制限に転送を受け付ける状態のサーバーをネットワークに接続すると、他人 に迷惑をかけると同時に open relay server としてブラックリストに登録され て受信拒否の対象となることも多い。登録されると自分のところからのメール を他所に送ることができなくなってしまうのでメールサーバーとしての機能を 果たせなくなってしまう。 << *postfix の動作確認 まずはサーバープログラムはデフォルトで一応動作してはすなので、その確認 をしてみる。 telnet コマンドを使って、直接 postfix と対話して、テストメールを送って みよう。 $ telnet localhost 25 Trying ::1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. 220 linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp ESMTP Postfix HELO test 250 linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp MAIL from: chawanya@math.sci.osaka-u.ac.jp 250 2.1.0 Ok RCPT To: chawanya 250 2.1.5 Ok DATA 354 End data with <CR><LF>.<CR><LF> Subject: TESTMAIL To: dummy Testmail. . 250 2.0.0 Ok: queued as 1E8D4C004F quit 221 2.0.0 Bye Connection closed by foreign host. 新しいメールが /var/spool/mail/chawanya にあります $ **メールの配達の確認 メールサーバーが受け取ったメールは、宛先のアカウントの「メールボックス」 に記録される。デフォルトの設定では、これは /var/spool/mail/XXX (XXX はアカウ ント名)というファイルになっている。 そこで、 ls /var/mail として、/var/spool/mail/ ディレクトリにあるファイル一覧を確認してみて、先ほど 送信した宛先のアカウント名のファイルができていたら(例えば、 "cat /var/spool/mail/chawanya" などとして)そのファイルの中身をチェックしてみるこ と。 また、メールサーバーはメールを処理した記録を /var/log/maillog というファ イルに残すようになっている。これも確認しておくこと。 $ sudo tail -20 /var/log/maillog ...(中略)... Dec 5 12:06:27 linux00 postfix/smtpd[12478]: 1E8D4C004F: client=localhost[::1] Dec 5 12:06:47 linux00 postfix/cleanup[12491]: 1E8D4C004F: message-id=<2014120 5030627.1E8D4C004F@linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp> Dec 5 12:06:47 linux00 postfix/qmgr[2080]: 1E8D4C004F: from=<chawanya@math.sci .osaka-u.ac.jp>, size=404, nrcpt=1 (queue active) Dec 5 12:06:47 linux00 postfix/local[12492]: 1E8D4C004F: to=<chawanya@linux00.cl.ma th.sci.osaka-u.ac.jp>, orig_to=<cha>, relay=local, delay=26, delays=26/0.01/0/0 .03, dsn=2.0.0, status=sent (delivered to mailbox) Dec 5 12:06:47 linux00 postfix/qmgr[2080]: 1E8D4C004F: removed Dec 5 12:06:52 linux00 postfix/smtpd[12478]: disconnect from localhost[::1] $ **端末からのメールの読み書き 端末から直接メールの送受信をするためのコマンドも一応使えるようになっていて、 $ mail Heirloom Mail version 12.4 7/29/08. Type ? for help. "/var/spool/mail/cha": 1 message > 1 T. Chawanya Fri Dec 5 12:20 20/701 "test3" & mail To: chawanya Subject: test from mail command test . EOT & exit のようにメールを送信したりできる。テスト用には知っていると便利だがテス ト用途以外で使うことはなさそうなので、ここでは紹介するだけにしておく。 *postfix の基本的な設定 デフォルトの状態では、このメールサーバーはネットワークからのメールは受 け取らない設定になっている。というわけで、基本的にデーモンから管理者ア カウント (root) 宛の動作報告のために動いているような状態になっている。 送信に関しては mail コマンドなどで作成したメールをネットワーク上に送信 する仕事はしてくれる。ただし設定をちゃんとしておかないと受信側のサーバー の設定によっては受け取りを拒否される場合もある。 というわけで、一応ここではあるドメイン(メールアドレスの @ 以降の部分) を担当するメールサーバーという形で postfixの設定 をやってみることにする。 **メールのドメインとホスト名の関係 メールアドレスの @ の右側の部分がメールのドメイン名になる。これはホスト 名とよく似た形をしている。実際どちらも DNS の検索システムで扱われていて、 メールのドメイン名を検索するとそのメールを送るべきホストの名前(そして そのIPアドレス)が分かるようになっている。 メールのドメイン名とホスト名は別ものとして区別されている。極端な話、 kitsune-udon.net と tanuki-soba.net というホスト名のマシンがあったとし て、 aburage@kitsune-udon.net 宛のメールは tanuki-soba.net、 tenkasu@tanuki-soba.net 宛のメールは kitsune-udon.net が処理するように 設定することもできる。 実際、大学で学生や職員用のメールサーバーの運用を外部に委託しているよう な場合、例えばXXX@ecs.osaka-u.ac.jp のアドレスのメールは、アドレスとし ては阪大なのだが実際の処理は阪大内のサーバーではなくて委託先の企業が管 理しているサーバーに送られるようになっている。 > ただし、メールのドメイン名としての登録が特にされていない場合には、同じ ホスト名をもつマシンがあればそちらにメールを送るということになっている ので、メールのドメイン名とホスト名が完全に無関係というわけではない。 < 実習では、それぞれが使っているコンピューターのホスト名として linux** で はじまる名前を使っているが、ここではホスト名とメールドメイン名を一応区 別して扱うため、メールのドメイン名としては mail** で始まるドメイン名を 担当するという形で設定をしていくことにする。(** のところにはホスト名と 同じ2桁の数字を入れる。) 実習室内のネームサーバーは dareka@mail**.cl... 宛のメールを送りつけるべき 宛先のホスト名として linux**.cl... を答えるように設定してあるので、各ホ スト上のメールサーバーの設定をすれば(部屋の中限定だ が)****@mail**.cl... のメールアドレスを使ってメールのやりとりができる ようになるはずだ。 user@linuxXX $ dig mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp MX ; <<>> DiG 9.9.4-RedHat-9.9.4-29.el7_2.4 <<>> mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp MX ;; global options: +cmd ;; Got answer: ;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 35568 ;; flags: qr aa rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 1, ADDITIONAL: 3 ;; OPT PSEUDOSECTION: ; EDNS: version: 0, flags:; udp: 4096 ;; QUESTION SECTION: ;mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. IN MX ;; ANSWER SECTION: mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. 3600 IN MX 10 linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. ;; AUTHORITY SECTION: cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. 3600 IN NS cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. ;; ADDITIONAL SECTION: linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. 3600 IN A 192.168.125.100 cl.math.sci.osaka-u.ac.jp. 3600 IN A 192.168.125.14 ;; Query time: 1 msec ;; SERVER: 192.168.125.14#53(192.168.125.14) ;; WHEN: 金 12月 09 12:18:47 JST 2016 ;; MSG SIZE rcvd: 131 この様に設定する場合、各マシンの側でも mail** 及び linux** のどちらのド メイン名のメールも受け取る用に設定しておく必要がある。 **メールボックスの変更 最初の状態ではメールサーバーは XXX のメールを /var/spool/mail/XXX とい うファイルに書き込むように設定されている。これは複数のメールが一つのファ イルに記録される形式となっていて、新しく到着したメールの内容はファイル の末尾に追加されていく。そのため、たくさんのメールのうち一部のメールを 選んで消去するといった操作にはあまり向いていない。 受け取ったメールを端末にダウンロードして、サーバー上のメールはその都度 消してしまうような使い方をする場合にはそれほど問題ないが、特にウェブメー ルを使う場合などは、サーバー上にメールをおいたままで管理することになる。 こういった使い方をする場合には、それぞれのメールを別々のファイルとして 記録する方式の方が向いている。 ここでは各ユーザーのホームディレクトリに Maildir という名前のディレクト リを作り、その中にメール1通ごとに別ファイルとして保存する方式でメールを 配達するような設定もしておくことにする。 **設定ファイルの編集 このシステムのメールサーバーは postfix というものを使っている。このサー バーの設定ファイルは /etc/postfix というディレクトリに置かれている。 このディレクトリ内の main.cf というファイルが文字通り主な設定ファイルと いうことになっている。ホスト名やドメイン名、及びメールボックスに関係す る設定変更は以下のようになる。 $ cd /etc/postfix $ sudo cp main.cf main.cf.distrib $ sudo nano main.cf などとして編集してみること。linux00, mail00 などは適宜自分の使っている マシンに合わせて変更すること。 以下は linux00 上で設定ファイルを書き換えた後で、 $ diff main.cf.distrib main.cf というコマンドで変更部分を表示した結果を示してある。 > diff コマンドは2つのファイルを比較して違う部分を表示するコマンドで、 "<"の行が書き換え前、">"の行が書き換え後のファイルの内容となっている。 < 76a77 > myhostname = linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp 83a85 > mydomain = mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp 99c101 < #myorigin = $mydomain --- > myorigin = $mydomain 113c115 < #inet_interfaces = all --- > inet_interfaces = all 116c118 < inet_interfaces = localhost --- > #inet_interfaces = localhost 119c121 < inet_protocols = all --- > inet_protocols = ipv4 164c166 < mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost --- > #mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost 167a170 > mydestination = $myhostname, $mydomain, localhost, localhost.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp 419c422 < #home_mailbox = Maildir/ --- > home_mailbox = Maildir/ 自分のホスト名等に合わせてファイルを編集したら $ sudo systemctl restart postfix あるいは $ sudo service postfix restart として postfix を再起動して新しい設定が有効になるようにする。 > $ sudo tail -20 /var/log/maillog とするとメール関係のログを見ることができる。postfix が無事に再起動して いるかどうか、一応確認しておくこと。 < **変更した設定の確認 postfix を再起動したら、その状態で自分にメールを送ってみる。(ここでは 自分のアカウントを chawanya としているが、それぞれ自分の使っているものに読み 替えること!!) $ mail chawanya Subject: TEST for new configuration TEST . EOT $ 新しい設定が有効になっていれば、このメールは /var/spool/mail/ にあるファ イルに書き込まれるのではなく、ホームディレクトリの下にある Maildir/new/ というディレクトリに結構長い名前のファイルとして書き込まれ るはずだ。 $ ls -l ~/Maildir/new 合計 8 -rw------- 1 chawanya chawanya 616 12月 5 18:06 2014 1386234363.Vfd02I12e00ebM817827.linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp -rw------- 1 chawanya chawanya 636 12月 5 18:14 2014 1386234882.Vfd02I12e00efM197000.linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp $ このファイルの中身を見てみると $ cat 1386234882.Vfd02I12e00efM197000.linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp Return-Path: <chawanya@mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp> X-Original-To: chawanya Delivered-To: chawanya@mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp Received: by linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp (Postfix, from userid 500) id 22B8DC09CA; Fri, 5 Dec 2014 18:14:42 +0900 (JST) Date: Fri, 05 Dec 2014 18:14:42 +0900 To: chawanya@mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp Subject: TEST for new configuration User-Agent: Heirloom mailx 12.4 7/29/08 MIME-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=us-ascii Content-Transfer-Encoding: 7bit Message-Id: <20141205091442.22B8DC09CA@linux00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp> From: chawanya@mail00.cl.math.sci.osaka-u.ac.jp (T. Chawanya) TEST のように差出人と宛先のドメインが新しく設定されたドメイン名を使って補完 されているはずなので、その点も確認しておくこと。 > Maildir ディレクトリ内にはさらに new, tmp, cur というサブディレクトリがある。新着メールは new というディレクトリに書き込まれる。後でインストールする imap サーバーを使ってメールを読むと、既読のメールは cur の方に移される。tmp はメールの保存と読み出しを確実に行うための作業用ディレクトリとなっている。 < **ログファイルの確認 上記の送信テストがうまくいかなかった場合はもちろん、うまく行った場合も /var/log/maillog の内容は一度のぞいてみて確認しておくこと。 (ちなみにこのログファイルのファイル名は、 /etc/rsyslog.conf というファイルの中で mail 関係のログの保存先として指定されている。) *imap サーバーのインストール 一応メールは配送されるようになったものの、今のところメールを読むために は cat コマンド等で直接ファイルを読む必要がある。これでは扱いにくいので、 メーラーソフトウェアから(必要であれば)ネットワーク越しに通信してメー ルが読めるよう、配信用のサーバープログラム(IMAP と POP の通信を処理す るサーバープログラム)も動かすように設定してみる。 インストールは $ sudo yum install dovecot のように入力する 設定ファイルは特に何も変更しない状態でも一応動作するが、今回使わない ipv6 及び pop の機能については外しておくことにする。 /etc/dovecot/dovecot.conf の20行め付近の部分に、下の protocols で始まる行と listen で始まる行を書き加えておく。 # Protocols we want to be serving. #protocols = imap pop3 lmtp protocols = imap # A comma separated list of IPs or hosts where to listen in for connections. # "*" listens in all IPv4 interfaces, "::" listens in all IPv6 interfaces. # If you want to specify non-default ports or anything more complex, # edit conf.d/master.conf. #listen = *, :: listen = * その後 $ sudo systemctl restart dovecot として imap サーバーを再起動しておく IMAP で接続(ログイン)するためには、ログインしようとしているアカウント の受信箱(ディレクトリ)が既に存在している必要がある。 メールをディレクトリに配送するよう に設定したあとでメールを受信すると自動的に作成されるので、テストメール を自分に送るのが楽だろう。 一応このディレクトリは自分で作成することもできる。その場合 $ mkdir -p ~/Maildir/{cur,tmp,new} $ chmod -R og-wrx ~/Maildir のように、自分以外のアカウントではメールを読めないように許可情報を設定しておくこと。 > Maildir ディレクトリは所有者が受取人(じぶんのホームディレクトリの場合 には自分のアカウント)になっていないとメールの読み書きでエラーが発生して しまう。 $ ls -l ~uketorinin/Maildir でディレクトリの所有者を確認してみること。うっかり sudo -s などで管理者 権限を持った状態で作業していると所有者が root の状態で作成してしまうことがあるが、その場合は $ sudo chown -R uketorinin:uketorinin ~uketorinin/Maildir のようにして、サブディレクトリも含めディレクトリ全体の所有者が受取人に なるように設定しなおしておくこと < *evolution を使った送受信のテスト 一応ここまでで、メールサーバーとして一応の動作はするようになっているは ずだ。ということで、メーラーソフトウェア(evolution) を使ってメールの送 受信ができるかどうかを試してみることにする。(とりあえずは自分宛のテス トメールで試してみる) $ sudo yum install evolution として evolution をインストールする。その後 $ evolution & (あるいは左上メニューの、アプリケーション→オフィス からも呼び出せる) として起動すると、最初にアカウントの設定画面が出てくるはずだ。 #ref(evolution-setup00a.png); とりあえずアカウントの設定が出てくるまでは特に入力することはないはずだ。 アカウントアシスタントのところでは、メールアドレスを入力しておく。 #ref(evolution-setup02a.png); 次に(受信用の)サーバーの設定をする。 -サーバー種別は IMAP+ -サーバーは localhost -ポート番号は 143 -ユーザー名は自分のアカウント名 -暗号化はしない -認証方法はパスワード としておく #ref(evolution-setup03a.png); #ref(evolution-setup04a.png); 次に新着メールのチェックや購読フォルダーなどの設定が出てくるが差し当た り特に変更なしでよいだろう。 その次に送信メールサーバーの設定がでてくる。 -サーバー種別は SMTP -サーバーは localhost -ポート番号は 25 -暗号化はしない という設定で次に進む。 #ref(evolution-setup05a.png); 最後にアカウントを識別するための名前を適当に設定する。 #ref(evolution-setup06a.png); 設定が無事に終わったら、メインの画面が出てくる。 上で端末から自分宛に送ったテストメールが受信箱の中にあるはずだ。 さらに新しくメールを作成してみて、自分のアカウント宛にメールを送信して みよう。上手くいっていれば受信ボタンをおすと、送信したメールが一覧に現 れるはずだ。 *(余裕があれば)EPEL レポジトリの登録 centOS (を含めた redhat のディストリビューションと互換性の高いいくつか のディストリビューション)を対象として、いろいろなソフトウェアを yum コマンドを使って簡単にインストールできるように準備された「リポジトリ」 がいくつかある。 OS をインストールしたデフォルトの状態で利用できるパッケージには含まれ ていないソフトウェアでも、よく使われているものについては多くの場合追加 のレポジトリを登録することで yum コマンドでのインストールが可能になる。 レポジトリを追加すると利用できるパッケージが多くなり便利な半面、場合に よってはパッケージ同士のバージョンの不整合などでトラブルが起こる可能性 もある。 追加のレポジトリにはいろいろなものがあるが、redhat (centOS) の元々のレ ポジトリとの整合性を考慮して作成されている EPEL というレポジトリにつ いては利用しても問題が起こる可能性もあまり高くないので、とりあえず登録 しておくと便利だろう。 *(余裕があれば) Thunderbird のインストール windows など他の OS 上でも利用されている thunderbird も yum コマン ドでインストールできる。 $ yum search thunderbird ... $ sudo yum install thunderbird thunderbird での送受信の設定については、[[2013年度版>http://chamonix.math.sci.osaka-u.ac.jp/~cha/LEC2013-2/Fri-4/index.php?lecmemo-09]]などを参照 ----- *課題: メールサーバーとしての動作の確認をかねて、テキストに沿って設定した evolution からレポート用のアドレス(ホワイトボードで知らせます)に報告 を送ってみること。 thunderbird をいれてみた場合はそちらを使って送信してもよい。
テキスト整形のルールを表示する
添付ファイル:
evolution-setup06a.png
97件
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98件
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105件
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